今日は僕の仕事「翻訳」についてお話ししたいと思います。
世界各地の人権侵害をより多くの人に知ってもらうというのは、アムネスティの活動の柱のひとつです。
そこで、日本支部では、各地域の調査員らが書いた英文記事の日本語版を作成して、公式ホームページやFacebookなどで発信しています。
日本語版作成の最大の作業は翻訳です。
アムネスティは、多くのボランティアによって支えられていますが、翻訳も同様です。
現在30人あまりの方がたが登録しています。日本だけでなく、米国やカナダ、英国など、世界各地に住んでいらっしゃいます。
ボランティアの動機は様ざまですが、多くの方は「翻訳力を生かして人権問題の改善に役立ちたい」という思いが大きいと思います。
ボランティアさんには、プロやセミプロに方だけでなく、英語は得意だが翻訳経験はない学生や大学院生もいます。
そこで、事務局内では、訳文をチェックし、適宜「自分たちの言葉」にローカライズしています。公式ホームページやFacebookなどで発信されると、そのURLと簡単なコメントを、翻訳してくだっさたボランティアにお送りしています。
自分が翻訳した記事がホームページに公開され、その記事が一般メディアに引用されたりすると、ボランティアをする励みになるのではないでしょうか。
最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんのニュースが日本でも話題になりました。
実は、アムネスティは、マララさんが2年ほど前に銃撃されたときから、彼女の活動を支援し、昨年には「良心の大使賞」を授与しました。
今回の受賞はアムネスティにも大いに励みですが、マララさんの記事の翻訳を手がけた多数のボランティアの方も、大変喜ばれていると思います。
コーディネーターとしては、ボランティアの支えを改めて感じたものです。
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