2016/03/25

遠くて近い“世界で活躍する人々”と自分の距離

こんにちは。インターンの山口です。

3月10日から16日かけて、アムネスティの国際事務局で活躍しているニコラ・ベクランさんが来日しました。今日は、来日中の彼の様子を報告します!


アムネスティは1961年の設立以来、ロンドンに本部を置いていましたが、より地域に根差した活動を推進するために、2013年、東アジアの人権課題に取り組む地域事務所が香港に設立されました。

ニコラさんは東アジア地域事務所の所長として、日本、中国、台湾、香港、モンゴル、韓国、北朝鮮の問題を解決するために、アムネスティの運動を率いています。以前は、国際市民団体ヒューマンライツウォッチの調査員として活動しており、中国の人権課題に幅広く精通しています。

今回、ニコラさんが来日した目的は、アムネスティの新たな報告書「禁じられた通信:北朝鮮における徹底的な情報統制」発表記者会見への参加、日本支部の総会への出席、国会議員、弁護士、他団体の方との意見交換、中国でのジェンダー差別をテーマとした大学講演を行うためです。


多忙な日々が続き、直接ニコラさんと話せる機会は限られていましたが、中でも心に残っているのは彼と一緒にいった「そばランチ」です。

ニコラさんが、「公務員になりたい」という私の夢を聞いた後、中から人権問題を解決できるような人材になってくれ、と言われたことが印象的でした。ランチ中、そばを味わう余裕もなく、ニコラさんの言葉を噛み締めていました。

記者会見、国際人権課題に取り組む弁護士や他団体の方との会議にも同席させてもらいました。どの会議も話は英語で進められ、初めて聞く内容だったので、会話についていくので必死でした(苦笑)。


会議での話は、互いの取り組みの他、中国で進められるテロ対策に乗じた人権侵害の懸念、児童労働、不当に弾圧を受けている活動家や弁護士、モンゴルの強制立ち退き日本の刑事司法が抱える問題など多岐に渡りました。

香港が中国における人権課題解決への糸口になるについて見解を一致させ、またアジアでのさまざまな人権課題を取り組む上で、互いにどのような連携が可能かを話し合いました。

ちなみに、アムネスティでは、現在、中国で当局から嫌がらせを受け、不当に拘束されている、人権派弁護士の釈放を求めて署名を集めています。是非、参加してください。


会議が進行する中で、ひたすらに

「かっこいいいい」

「いつか、この人たちと一緒に議論できるようになりたい」

と頭の中で呟いていました。


これからも、英語力を磨き、国内外問わず色んな問題への見識を深め、自分の意見を持つよう心掛けていこう。そうあらためて感じ、お昼過ぎに事務局へと戻りました。

自分の未熟さゆえの“溜息”と自分の将来への“期待”が見事に化学反応を起こし、その日の手帳はメモで真っ黒になった一日でした。

これからも頑張っていきます!

山口


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オンライン署名にご参加ください!
★アクションに参加しよう!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/sIerraleone_201511.html

「パパ、早く帰ってきて」
紙を持つ一人の男の子の動画が、2015年12月上旬、ネットに流れました。
書かれたメッセージは「パパ、早く帰ってきて」。

泉泉ちゃんの父親、王全璋さんは中国で人権擁護に取り組む弁護士です。
人権派弁護士や活動家への激しい弾圧のなかで、拘束されてしまいました。

中国では、人権派弁護士や活動家に対する大規模な嫌がらせや拘束が起こっています。
弾圧対象となった弁護士や活動家は、中国の憲法や国際法で認められた人権を守るために、
 多くの市民の代弁者となって活動していたのであり、「国家政権転覆」容疑は不当なものです。
弁護士・活動家たちを守るため中国公安部長(公安相)に要請してください。

アクションに参加しよう!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/sIerraleone_201511.html


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