2016/08/31

インターンを終えて ~ここでの経験を「次」につなげる~

こんにちは。インターンの山口です。
つい最近始めたと思ったら、あっという間に半年が過ぎて、インターンを卒業するときになりました。

昨年、公務員試験の面接で不合格となり、途方に暮れていたとき、「何か新しいことに挑戦して、新たな自分を発見したい」という想いで、始めたのがアムネスティ日本のインターンです。

「自分は何をしたいのか。何ができるのか。何にやりがいを感じるのか。」

この問いへの答えを探し求めながら、アムネスティでは、日々、世界中の人権問題に関する情報の翻訳、フェイスブックやブログ記事の執筆、記者会見や講演会、総会の準備・運営、仲間のインターンと協力してのイベント企画など、さまざまな仕事を果たしました。

今年7月に実施したセミナー「消費と人権:あなたのスマートフォン、『児童労働』につながっていませんか」では、イベントの広報、運営を手伝いました!イベント終了後には、ゲストスピーカーやアムネスティ日本の職員、ボランティアメンバー全員で記念撮影。私は後列の最左にいます。


中でも印象に残っている仕事は、アムネスティのキャンペーン「北朝鮮:家族の声をつなげ!Connection Denied」に取り組んだことです。

悲惨な人権状況が続く北朝鮮ですが、アムネスティは同国から逃れ、韓国や日本で暮らす17名に聞き取りをし、今年3月に発表した報告書で、国外との通信規制が強化され苦境に追いやられる家族の状況を明らかにしました。

報告書発表時、日本では、東アジア地域事務所のニコラ・ベクラン所長とアーノルド・ファン調査員を招いて、記者会見や関連団体との意見交換会を実施しました。僕は、報告書を日本語に翻訳したり、ゲスト2人のアテンド、記者会見の準備と運営に携わりました。

3月の報告書「禁じられた通信~北朝鮮における徹底的な通信規制」発表記者会見でのニコラ所長(中央)・アーノルド調査員(右)・若林秀樹事務局長(左)


翻訳はとても難しく、ただ単に日本語にするのではなく、専門用語やその問題にある背景を十分に理解し、正確な情報にして伝える必要性を痛感しました。意見交換会では、英語で交わされる議論についていけず、自分と国際社会で活躍する人との間にあるとてつもない程の距離を感じました。

でも、この経験で、私のモチベーションはさらに高まりました!

「この距離を必ずゼロにする」

この気持ちを胸に、業務にあたっている中で、当初の自分の問いへの答えを見つけることができました。

それは・・・

「政府の一人として、日本をはじめ世界にある人権問題をなくことに貢献したい」

ということ。

多くの場合、政府は人権侵害を行う側です。一方、市民の人権を守る責任をもち、事件侵害を防ぎ、なくすことができるのも国です。だからこそ、その一員となり、中から人権問題に取り組む意義がある、と考えたのです。

Change from inside(中から変えろ)」

これは、私の夢をニコラ所長に話したとき、彼が私に残した言葉です。

今は、自分が何をしたいのか、を答えることができるようになっただけです。これからは、この答えを具現化していきたいと思います。

インターンを通して、大きな、大きな収穫を得ることができました。
ここで学んだことを将来、必ず活かしていきます。

アムネスティ日本の事務局長と職員の方、インターンを通して知り合ったすべての皆さま、そしてこのブログを読んでくださっている読者の方々、本当にありがとうございました。

インターン修了証書をもらいました!スーパーバイザーの職員・山下さんと一緒に。

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