こんにちは!
アムネスティ事務局で翻訳を担当している、職員の渡嘉敷です。
僕は、たくさんのボランティアの協力を得て、日々アムネスティ国際事務局が配信する記事を翻訳しています。
今回は、同じ記事が世界のアムネスティではどのように翻訳されているのかについて、お話したいと思います。
昨年に行った研修先のモンゴル支部の翻訳スタッフ |
◇記事の執筆・発信と翻訳
アムネスティ国際事務局は、世界の津々浦々で起こる様々な人権問題を取り上げ、メディア担当者らが英語で記事を書き、日々5本から多い時には10本近くを、世界に発信しています。
その発信の前に、その英文は、フランス語やスペイン語、アラビア語に訳され、それらの言語でもほぼ同時にその言語を母語とする支部から発信されます。
英語を含めたこの4つの言語は、いずれも国連の公用語ですね。
この4言語は、いずれも世界の多数の国で使われています。そのため、世界中で活動するアムネスティにとって、この4言語への翻訳は不可欠です。
◇国際事務局の言語リソースセンター(LRC)
これらの翻訳を担当しているのが国際事務局の言語リソースセンター(LRC)です。
フランス語とスペイン語がそれぞれ10人前後、アラビア語は2名の、専任の翻訳者やコーディネーターから構成されています。
多くのスタッフは、アムネスティで10年以上も翻訳を担当するベテランです。
スタッフは外部のフリー翻訳者と連携して、毎日大量の記事をほぼ即日で翻訳しています。
スピードもさることながら、正確な翻訳と適切な用語の選択を大変重視しています。というのも、アムネスティの記事は、特定の国の当局に対して、人権の改善を強く求めることが多いからです。
アムネスティは昨年末、「イスラム国」と自称するグループのイラクでのひどい人権侵害を、現地で3カ月、50人近い人たちへの取材をもとにまとめた報告書を発表しました。これらの報告も事実に関わるところは特に、正確に翻訳するように心がけています。
このようにして、国際事務局の言語リソースセンター(LRC)では、総勢25人のスタッフが日夜、スピーディーで質の高い翻訳作業に取り組んでいます!
★★★シリア難民を支援する「#OpenToSyria」キャンペーン!★★★
アムネスティは、世界中でシリア難民の受け入れが進むよう、
国際的なキャンペーンを行っています。
世界での受け入れ状況を調査し、各国政府に働きかけるだ けでなく、
一般社会にも広くこの問題を伝えるため、
イベントの開催や、誰でも気軽に参加できるフォトアクションなどを行っています。
フォトアクションに参加しよう!
「#OpenToSyria」キャンペーンでは、写真で気持ちを伝えていきます。
苦しんでいるシリア難民の人たちに、応援の想いを込めて写真を撮って送って下さい!
世界中の人が参加中♪→ http://opentosyria.tumblr.com/
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