思い返せば、この半年で多くの貴重な機会に携わることができました。
- 反共謀罪の集会の運営サポート
- speaking tourのために来日下さった、裸足の弁護士・陳光誠さんのアテンド
- 半期報告会開催のサポート
- 難民に関する講演会の講演者への事前取材
- LGBTに関する世界中の出来事・ニュースの報告
- 川越刑務所への訪問
成田空港まで陳光誠さんを迎えに行きました |
地元の徳島では、なかなか出会うことのできないことばかりで、一生モノの経験です。
さて、私は、以前に、インターン中の目標をみなさまにお伝えしました。
- 今、世界でどんな人権問題が起きているのかを深く知る
- 問題解決のためにどんなアクションを起こせるのかを学ぶ
- より多くの人の関心を得られる方法を模索する
1~3の全てに共通することなのですが、ここからここまで調べたからOK!という区切りはなくて、昨日と今日でも状況は変わっていて…。
結果、『継続的に調べ続けること、自分のこととして考えること、意見を発していくこと』。問題に対する姿勢はこの3点に尽きると思いました。
インターンのうち、約4カ月ほど、事務所を訪れるたびに世界中のLGBTの出来事について調べ、内容を報告するという作業を繰り返しました。
「LGBT」「lesbian」「gay」「bisexual」「transgender」と、キーワードを1つずつ検索し、世界中のニュースに目を通すのです。最初は、見るのに時間がかかりました。日本語検索と英語検索では出てくる内容も違います。
しかし慣れてくると、内容も頭に入りやすくなりますし、別々の記事が繋がって自分の中に入ってきたりします。日本では注目されていなかったり、そもそもニュースにさえなっていなかったりすることが、海外だと大きく取り上げられていることもあります。
タイで同性婚が認められた件などは、海外の方が圧倒的にとりあげる力が大きかったです。
もう1点、このインターンで私が強く感じたこと。
それは、どの個人も普通の人間であるということです。
陳光誠さんを迎える前、盲目でありながら中国国内でこれだけ大きな影響を与えている陳光誠さんとはどんな人物なのか…きっと鋭い雰囲気をまとった人に違いないと、緊張する私がいました。
しかし、実際にお会いすると、息子を抱きかかえ穏やかな笑顔を浮かべる、優しい一人の男性と彼を支える家族の姿がそこにはありました。
また、アムネスティのインターンをする前、職員さんはきっと多国語を使い分け、バリバリと動き回る隙のない方ばかりなんだろうなぁと思っていましたが、実際に彼らの輪の中で作業をさせていただくと、1つ1つの問題に真剣に向き合い、他者の悲しみや喜びにまっすぐ目を向ける方の集団でした。
…つまり、何が言いたいかというと…
みんな何かである前に、普通の人間だったんですね。
国籍や文化や出身など、自分がどこの誰であるかの前に、今、目の前、私とあなたという同じ時代に生きる個人同士なんですね。
それを頭におけば、世界はきっと違って見えてくるのではないでしょうか。
人権活動に関心のある人は、この点をより真剣にとらえている人が多いように思いました。
世界に目を向けるとは、個人に目を向けると同意ですね。
Today you, tomorrow me ~昨日は人の身、今日は我が身~
これからも、世界に目を向け、考え続け、声に出していきたいです。
お世話になった職員のみなさま、そして何より、日々の作業で面倒を見てくださった山下さん。本当にありがとうございました。
アムネスティの活動がより多くの人を巻きこみ、世界の人権問題が少しでも良い方向へ向いていきますように。