2016/10/27

インターンを終えて~さまよえる中川編~

ついに、6カ月とちょっとというインターンが終わってしまいました。
私は主にアムネスティの会員誌の編集をしていたのですが、その他にもキャンペーンのイラストを描かせてもらったり、普段は会えないような人に取材させてもらったり、さらにはタイ支部にまで行かせてもらったり……やりたいことをたくさんできた半年でした。


楽しいこともたくさんあった反面、思い悩むことも多々ありました。(詳しくは過去の記事「さまよえるインターン、中川」をご覧ください)

アムネスティに入る前、私が抱いていたNGOの勝手なイメージは、きらきらした正義のヒーローみたいな感じでした()
でも、実際にインターンとして働いてみて、そんなキラキラしたイメージとは程遠い、泥臭く、でも情熱を秘めたアムネスティの姿を見ることができました。

仕事をする中では、目の前の自分の仕事をしながら、何のために自分がこの仕事をしているのか、何のためにアムネスティが活動しているのか、目的を見失わず広い視野で活動することの難しさを感じました。
自分自身がもっと何か技を身につけないといけないとも感じました。いくら志が高くても、その技がないと何も社会を動かすことはできないと実感しました。
インターンとして内部で活動する中で、アムネスティ日本が改善できる点もたくさん見つけました。
それを改善する具体的な方法はまだ見つかっていません。ですが今後も何かしらの形でアムネスティにかかわり、提案できればと思っています。

こんな感じで、結果的に解答よりも疑問や課題のほうが多く見つかったインターンでした。


しかし、このインターンを通して一つだけ、やりたいことが明確になりました。
それは「人々がわくわくするようなモノで、みんなを楽しませながら社会の問題を解決したい!」ということです。

人権問題や貧困問題、環境問題、戦争……

聞くだけで重苦しいワードで、なんだか息がつまりそう。
一人じゃ解決できなさそうだし、私には関係ない問題だわ。

そう思う人の方が多いのかもしれません。

だけど、一人ひとりがちょっと意識を変えて行動するだけで、改善する問題は山ほどあるように思います。より多くの人にアクションしてもらうことで、それぞれの負担も減り持続可能な解決策につながるのではないでしょうか。


ところが、「一方的に〇〇しなきゃ!!」「△△をやめよう!」と言っても、聞く耳を持ってくれる人は結構少ない。
特に、元々興味のない人なんてほとんど振り向いてくれません。
でも伝え方によってはたくさんの人が興味を持ってくれる方法があるのではないでしょうか。


例えばこんな伝え方↓

これは2010年にアムネスティがハンガリーで行ったキャンペーンの様子です。
野外フェスで無料のピザを食べられる券が配布されているのですが、実際に引き換えてもらうと手渡されるのはピザの絵が描かれたただの紙皿。
このキャンペーンのタイトルは「PROMISE DON’T FEED(約束は食べられない)」
2000年の国際ミレニアムサミットで結ばれた貧困撲滅の約束を、首相たちにちゃんと守ることを呼び掛けるキャンペーンが行われたのです。


アムネスティの原点は草の根運動です。市民の輪をより大きくしていくことが重要だと私は考えます。
だからこそ、もともと興味のない人にも「なんかその話について聞いてみてもいいかも・話してみてもいいかも・行動してみてもいいかも」って思ってもらえるような方法で情報を発信する人間になりたいと思います。


上司の鈴木さんをはじめとするアムネスティの職員さん、同期のインターンのみんな、ボランティアの皆さん、中川はみなさんのおかげでまた一歩先のステージへと踏み出すことができました。お世話になりました!
¡Gracias!


スーパーバイザーとしてお世話になった鈴木さんと

0 件のコメント:

コメントを投稿