2017/08/02

インターンを始めて -高平編-


皆さん、初めまして!インターンの高平です。

徳島出身の阿波っ子です。名古屋で3年間出版関係の仕事に就いた後、かねてより関心があった国際NGOの活動を学びたいと思いアムネスティにやってきました。

アムネスティでインターンを始めて、早くも約3ヶ月。業務期間の半分が過ぎてしまいました。
今日は、私の日ごろの業務やこれまでインターンとして取り組んできたことへの感想、そして残りの期間での目標を紹介します。


① 私のインターンとしてのお仕事

私は、現在、キャンペーン担当インターンとして、スーパーバイザーの山下さんの下で働いています。“キャンペーン”と聞いて、具体的に何をするのかをイメージできる人は多くないかもしれません。

キャンペーンでは、アムネスティの国際的な取り組みを日本の中で広め、人びとにアムネスティの活動に参加してもらい、一緒に声を上げてもらうことで、人権インパクトをつくることを目指しています。署名運動や抗議デモ、意識啓発のためのさまざまなイベントを担当する部門です。

今は、今年5月、新たに始まったキャンペーン「Love Beyond Genders」に関する業務に注力しています。国や自治体レベルでの法整備で、日本で暮らすレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の人たちの人権状況の改善を目標としています。


■■日課■■

  • 国内外のLGBTに関するニュースやイベントのチェックと報告
  • ウェブサイトやフェイスブックで発信する記事の執筆
  • 国際事務局から届くUA(Urgent Action・・・緊急行動を要する人権案件)の英文報告書のチェック、要約・和訳、報告


■■Etc■■

  • LGBTに関する動画の英文の文字おこし
  • LGBTに関する英文書の翻訳、要約
  • LGBTに関する情報発信
  • イベントで使用する垂れ幕・パネル、配布用ステッカーの入稿用イラストレーターデータ作成
  • イベントの準備、イベントの参加と報告記事の執筆
その時、進めているキャペーンやプロジェクト、自分の特技やできることよって、インターン内容は大きく変わります。誰一人として、まったく同じ内容のインターンはありません。



7月29日に行った、会員やサポーター様向けのイベントにて。職員のみなさんと写真撮影。
写真に写っている当日のイベント看板を描きました!


② 私がインターンとして感じた事

とりあえず・・・
「職員さん一人ひとりのカバー範囲が広い!!」
とても刺激を受けます。

国・自治体議員、関係省庁、行政職員、各国大使館との対話やアドボカシ―活動、イベントの準備・管理、世界のアムネスティメンバーとの国際会議など、職員一人ひとりが、幅広い業務を担われていて、その対応力には圧倒されるばかりです。

アムネスティの活動は、「人権が切り口、世界が対象」
そのため、幅広い知見が必要となってきます。

私の場合、理解を深めたい気持ちとは裏腹に、自分の能力が追いつかずもどかしさを感じる毎日です。でも、「わからないな~」「難しいな~」と思って何もしなければゼロのままです。分からないことを自分なりに調べたり、職員の方に積極的に聞くことで、自分の中に着実に積もってくるものがあると感じています。


③ 残りの期間の目標

私がこのインターンに応募した理由は、「人権」を軸にそえたアムネスティの活動に共感を覚えたからです。その活動をもっと知りたいと思ったのです。

悲惨な事件、過酷な事態は、感情を揺さぶるものがあり、ある意味で人道的支援は多くの人の関心や共感を集めやすいです。それは、同じ地球に生きる人間として、良心に訴えるものがあるからです。

一方、「人権」とは一言では片づけられない、複雑で、難しく、でも一人ひとりにとってなくてはならないものです。人権はすべての人が保障されなければならない権利。けれども、地域や国によって、人権状況はさまざまです。

一方の国では、当たり前に権利として守られている行為が、他方の国では死刑に値する罪の場合もあります。法制度の内容、政府の見解、市民の意識によって、個人が簡単に迫害の対象にも守られ得る対象になってしまうのです。

とても恐ろしいと思いませんか?

多くの場合、人権侵害に遭うのは、声をあげることができない弱い立場の人です。
その関係性は、権力者VS非権力者に限らず、多数派VS少数派の時もあり、慣習VS新しさの時もあります。

良いも悪いも、人間が作り出した基準です。こうした基準を疑う力、人権侵害を「問題」だと認識できる力は一人ひとりが培わなければなりません。

安全で安心した生活を築くための基盤として、「人権=人間が人として本来もっている権利」は重要なテーマです。だから、理解したいと思うのです――――――


私は、残りの期間、以下を目標に頑張ります。

  • 今、世界でどんな人権問題が起きているのかを深く知る
  • 問題解決のためにどんなアクションを起こせるのかを学ぶ
  • より多くの人の関心を得られる方法を模索する

流動的な活動の中で、関われること1つ1つから多くのことを感じ取り、精一杯、世界を見つめていきたいです。

Love Beyond Genders キャンペーンのフォトアクションに参加しました!
差別のない多様な街を願って、出身地の徳島県阿波市に要請。
写真を撮って、ツイッターやフェイスブックに投稿するだけ。気軽に参加できます。
みなさんも是非ごご参加ください。

★Love Beyond Genders キャンペーンに参加する★
http://www.amnesty.or.jp/lp/lbg/