2014/11/21

東アジア事務所

こんにちは、職員の川上です。


アムネスティ・フィルム・フェスティバルまであと2カ月余り。

主担当の私は、もはやなりふり構わず。
事務所で「映画祭、映画祭、映画祭・・・」とブツブツつぶやき、チラシを「一枚、二枚、三枚・・・」と数える日々です。


でも今日は、そのことは横に置いておいて、アムネスティの東アジア事務所を少し紹介します。

アムネスティの支部は世界中にありますが、人権侵害についての調査やキャンペーンの組み立て、アクションの発信を行うのは、主に、国際事務局なんです。

国別、テーマ別、国際人権法の専門家である国際事務局のスタッフは、これまでロンドンの大きなオフィスを拠点としていました。

そんなロンドン中心体制が、大きく、そして劇的に変わりつつあります。

国際事務局の、調査・キャンペーン・コミュニケーションなどの機能を、まるっと、地域に移転するという大プロジェクトが進行中なのです。

その先陣が、アムネスティ東アジア事務所@香港 と 南アフリカ事務所

2013年秋から本格的に始動した東アジア事務所は、香港、台湾、中国、韓国、北朝鮮、モンゴル、そして日本をカバーしています。そして、東アジアの支部だけでなく東南アジアや太平洋地域の支部と連携して、アジアの人権問題の情報やアクションを発信しようとしています。

何がいいって?
その答えは、「時差がわずか」ということ!
これは意外といいんですよ。

突発的なことが発生したときに、香港にある事務所とすぐに行動ができる! 
日常的なコミュニケーションも以前よりも活発にとれるし、コミュニケーションがスムーズだと、アクションの連携もとりやすい。



こちらは東アジア事務所でのアクションの様子です。>>詳細



もちろん、まだまだ試行錯誤中です。
そして、アムネスティの原点は、国境を越えて人権を守る活動を展開すること。

香港を拠点に、アジア地域の人権、そしてアジアを超えた人権問題でどんなことができるか、みんなで知恵を出し合っています。


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アムネスティの最新情報はこちらから!!
▼アムネスティ・インターナショナル日本 公式WEBサイト
http://www.amnesty.or.jp/
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2014/11/20

翻訳から見たアムネスティ

はじめまして、翻訳担当をしています、職員の渡嘉敷です。

今日は僕の仕事「翻訳」についてお話ししたいと思います。


世界各地の人権侵害をより多くの人に知ってもらうというのは、アムネスティの活動の柱のひとつです。
そこで、日本支部では、各地域の調査員らが書いた英文記事の日本語版を作成して、公式ホームページFacebookなどで発信しています。

日本語版作成の最大の作業は翻訳です。


アムネスティは、多くのボランティアによって支えられていますが、翻訳も同様です。

現在30人あまりの方がたが登録しています。日本だけでなく、米国やカナダ、英国など、世界各地に住んでいらっしゃいます。
ボランティアの動機は様ざまですが、多くの方は「翻訳力を生かして人権問題の改善に役立ちたい」という思いが大きいと思います。


ボランティアさんには、プロやセミプロに方だけでなく、英語は得意だが翻訳経験はない学生や大学院生もいます。

そこで、事務局内では、訳文をチェックし、適宜「自分たちの言葉」にローカライズしています。公式ホームページFacebookなどで発信されると、そのURLと簡単なコメントを、翻訳してくだっさたボランティアにお送りしています。

自分が翻訳した記事がホームページに公開され、その記事が一般メディアに引用されたりすると、ボランティアをする励みになるのではないでしょうか。


最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんのニュースが日本でも話題になりました。
実は、アムネスティは、マララさんが2年ほど前に銃撃されたときから、彼女の活動を支援し、昨年には「良心の大使賞」を授与しました。

今回の受賞はアムネスティにも大いに励みですが、マララさんの記事の翻訳を手がけた多数のボランティアの方も、大変喜ばれていると思います。
コーディネーターとしては、ボランティアの支えを改めて感じたものです。

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2014/11/13

突撃!part 1:実行委員へのインタビュー!

こんにちは!アムネスティ映画祭実行委員会PRチームのアサイです。

チケット販売も始まり、いよいよ映画祭までのこり3ヶ月を切りました!
【チケット購入はこちら!! http://www.amnesty.or.jp/aff/ticket/index.html

今回で5回目を迎えるアムネスティ・フィルム・フェスティバル。
実はこれまでの映画祭と比べて大きく変わったところがあるのです。

それは...


映画祭実行委員の参加者数!

今回は随時、15人近くの方が参加し、上映作品選考から当日の計画まで、常に熱気にあふれています。



そんなわけで、今日はそんな素晴らしい実行委員の中から、4人の人たちにインタビューをしてみました。

インタビューに答えてくれたのは、

フジイさん
現在はイベントチームをリーダーとして引っ張り、上映作品「SAYAMA」にはその熱い想いを私たちにぶつけてくれました。

セキノさん(おやつ基金担当大臣)
作品試写の時にはバラエティーに富んだ作品を次々と発掘し紹介してくれました。

ヤマモトさん
いつもその優しく温かいコメントと振る舞いでみんなを癒してくれるジェントルマン。

カネサカさん
そして独特の視点でいつも試写後のディスカッションを盛り上げてくる芸術家。

です。


◆◆インタビューの様子◆◆


① 軽く自己紹介をお願いします。

フジイさん:学生の頃、8ミリ映画を撮っていて、映画の上映会とかよく開催しておりました。久しぶりに学生の時の気分です。

セキノさん:40代主婦です。数年前からこまごまとした雑用やイベントなどのボランティアとしてアムネスティの活動を手伝っています。

ヤマモトさん:ハードコアパンク好きの26歳独身です。

カネサカさん:大学生です。来年春から、社会学系の大学院で研究をします。趣味は、外で出会った赤ちゃんとコミュニケーションすることです。電車の中でも、お店の中でも、つい笑いかけたり変な顔をしてしまったり目をそらしたり目を合わせたりするので(基本的にその間は無言です)、友達が一緒にいると笑われます…アムネスティでは、フィルムフェスティバルの他、子どもネットの活動に参加しています。


② どうしてアムネスティ・フィルム・フェスティバルに参加しようと思ったんですか?

フジイさん:前回(2013年)の映画祭で、2日間全作品を観て、本気で泣いた作品がいくつかありました。こんな素晴らしい映画祭に自分も関わるチャンスがあるなら、やってみたい、ということで。

セキノさん:アムネスティのイベントの中でも最大級といえるものなので、一度参加してみたかった。

ヤマモトさん:人権問題などに関心はありましたが、何か具体的なアクションを起こしたいと思い、参加を決意しました。誰かに教えてもらったわけではなく、アムネスティのウェブサイトから情報を得ました。

カネサカさん:それはもちろん会場であなたに会いたかったから!というのもありますが、(笑)以前大学で映画の上映会に関わったことがあり、映画の上映に関心があったことや、映画が好き、というのが理由ですね。


③ この映画際の実行委員の醍醐味を教えてください。

フジイさん:自分が「上映したい!」と思ったフィルムを持ち込んでも、期待していた内容と違っていたり、皆から賛同を得られなかったりして、むしろ難しいことの方が多かった気がします。

セキノさん:特にありません。

ヤマモトさん:老若男女さまざまな方々と一つの目標に向かって関わっていくことが大きな魅力、醍醐味だと思います。勉強になる!

カネサカさん:実行委員には年齢も職業も様々な方が参加されているので、お話ししたり、映画の感想を言い合ったりするのはすごく刺激的だな、と感じます。


④ この活動を通しての新たな発見はありましたか?

フジイさん:日本でこんなに真面目に人権問題を考えている人がいたということ。日本も捨てたもんじゃない。

セキノさん:何かやりたいとか、このままじゃいけないとか考えている人は意外に多いんだなあと、他の実行委員を見ていて思いました。

ヤマモトさん:当たり前のことですが、上映作品を選ぶ過程で様々な国のいろいろな問題について知ることが出来ました。作品の中には一般向けにDVD化されていないものもあるので、とても貴重な機会を頂いたと思っています。

カネサカさん:映画って食べ物と近いんだな、と。その土地の気候とか、人のぬくもりだとか、ぎゅっと詰まっていて、感覚で味わう感じが……うまく伝わるでしょうか(^^;)映画をひとりじゃなくて一緒に見る、って面白いなあ、というのも発見ですね。


⑤ 今回上映の中でも、特にあなたのおすすめを教えてください。

フジイさん:「SAYAMA」。私の友人は、無実の罪で検察にしょっぴかれました。後に高裁で無罪判決が確定したものの、5年も裁判で争っていたせいで再就職できていません。が、この映画の石川さんは50年。ありえないでしょう?

セキノさん:『我々のものではない世界』とてもドキュメンタリーとは思えないのにドキュメンタリーだってところが凄い。ただただこの作品を観てもらいたくて実行委員を続けてるようなもんです。

ヤマモトさん:「アイ・ウェイウェイは謝らない」私自身以前音楽活動を通して政治的な発言をしてきたので、表現を規制することの問題などに関しては日ごろから考えていました。すぐ隣の国で起こっている凄まじい現実とそれと戦う芸術家の姿に、ただただ感動します。

カネサカさん:「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」冤罪という非常に重いテーマを扱っているドキュメンタリー作品ですが、随所にあるきらきらしたシーンも印象的でした。浜辺を歩く石川さんご夫妻のシーンが好きです。


映画祭について、皆さんへ一言!

フジイさん:一言で言えば、「目が覚める」って、感じです。日本のサラリーマンは、自分も含め、いつもは目あけたまま昼寝してる感じですから、たまにはこーいうのを観た方が良いんじゃないでしょうかね?

セキノさん:映画を通じて世界のことを知ろう!

ヤマモトさん:異国の地で起きている事を通して日本を見つめる、ということ。もちろん、逆もしかり。他者を通して自己をみつめるということを、映画祭を通して経験して頂ければと思います。

カネサカさん:身構えず、気張らず、どうぞ足を運んでみてくださいね:-)

◆◆◆◆

この4人の他にも、皆個性溢れ、人権問題や映画に熱い人たちがばかりです。そういった人たちで作り上げる映画祭、面白くないわけがない!!

映画祭では、作品を楽しみだけではなく、フジイさん、セキノさん、ヤマモトさん、カネサカさんのような個性あふれる素敵な実行委員にも会うことができます。ぜひ当日、声をかけてみてくださいね。

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2014/11/05

映画の魅力ってなんだろう?

こんにちは!アムネスティ映画祭実行委員会PRチームのヤマモトです。

チケット販売も開始し、いよいよ映画祭までのこり3カ月となりました!
チケット絶賛発売中!購入はこちら

映画祭のブログ連載も、5回目となり、各チームフル稼働で映画祭当日に向けて準備中です!
過去のブログ連載はこちら

さて、今回のブログのテーマは、「映画」の魅力やチカラ についてです。


映画の魅力というものを考えて挙げ連ねていくと、

★始まる前に劇場が暗くなる感じがドキドキして好きだ!
★スクリーンいっぱいに好きな俳優、女優が映し出されるのがたまらん!
★すばらしい音楽と共に美しい映像が流れるところに醍醐味を感じる!

など、人によってさまざまです。

その数多くの魅力のうち、結構大きなポイントとして、
「感情や情景を疑似体験できる」という点が挙げられるのではと思います。

このブログを読んでくれている方々の中にも、映画を見ていて登場人物と同じように嬉しくなったり、また悲しくなったりしたことがある人は少なくないのではないでしょうか?この、疑似体験できる、という映画の持つ特性は、これまでいろいろな驚きを私たちに与えてきました。

例えば、もはや知らない人はいないほど有名なスペースオペラの代表作「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(ジョージ・ルーカス監督 1977年公開)が公開された当時の観客たちは、巨大な宇宙を舞台に繰り広げられるダイナミックなストーリーに魅せられ、自らも登場人物の一員になったつもりで映画にのめりこんだことでしょう…

また、映画「プライベート・ライアン」(スティーブン・スピルバーグ監督 1998年公開)では、ノルマンディー上陸作戦の様子が非常にリアルなタッチで描かれ、実際に映画を見た第二次世界大戦やベトナム戦争の帰還兵が、その忠実な戦場の再現に驚いたといわれています。この作品は、のちに作られる多くの戦争映画に影響を与え、観客にとってはそれまで知る事のなかった戦争の現実というものをより正確に知るきっかけとなりました。


さて、今回の映画祭で上映する作品も、私たちの多くにとってあまり馴染みのないことに関するものがほとんどです。

「言論の自由」
「同性愛」
「冤罪」
「難民」
「人種問題」
「在日朝鮮人」

などなど。

映画という擬似体験を通して、遠く異国の地で起こっている事から私たちのすぐそばで起こっている事まで、さまざまな分野のことに関して一緒に考えましょう!


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2014/11/04

新潟出張の報告!

こんにちは!
事務局より、山口がお伝えします。
 
9月20日、新潟で、アムネスティ新潟グループ2014人権学習会が行われました!
テーマは、「人権の世界を広げよう!イギリスで学んだ人権から」 
ということで、私の経験を中心にお話しさせていただきました。 
 
お集まりいただいたのは、新潟県在住のグループ会員、個人会員のみなさん。
アムネスティには去年入ったという方から、もう数十年以上というベテランまで。
意見交換もさせていただき、とても楽しいひと時でした。

当日は、ちょうどスコットランド独立の住民投票が行われた日でした。
「イギリス」と、ひとくくりにはできない複雑な背景の話をしつつ、
ヨーロッパとアジアの対比など、いろいろな話をさせていただきました。

お招き下さった新潟グループのみなさん、参加者のみなさん、ありがとうございました! 
 
イギリスでの拷問禁止キャンペーンの様子
 
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拷問禁止キャンペーン実施中! 署名にご参加ください!

▽ウズベキスタン:家族への脅迫と暴行 拷問・えん罪被害者に正義を!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/uzbekistan_2014.html

▽フィリピン:銃を突きつけられて、強いられた自白。警察の拷問に苦しむ被害者を救え!
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/philippine_2014.html

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