2015/06/05

アイルランドに、行ってきた。

◇ ダブリンに行きました!


こんにちは、アムネスティ事務局で活動を担当している、職員の川上です。
5月中旬、アイルランドダブリンに行ってきました。
日本では連日、7月並みの暑さが続いていましたが、ダブリンの大地に降り立った瞬間、

「寒っ」

ダウンベストを着込み、それでも足りずに市内でジャケットを購入。

ダブリン出張の目的は、アムネスティの会議に出席すること
世界中に支部がある巨大な国際NGOであるアムネスティ。重要なことを決めるために、あらゆる段階で支部の意見を吸い上げる「コンサルテーション」があります。


ダブリンでのアムネスティの会議初日の様子


今回は、アムネスティが取り組むべきグローバル・キャンペーンについて、支部のキャンペーン・マネージャーや国際事務局のキャンペーン・チームが集まって話し合いました。最終的に決まるキャンペーンは、アムネスティ全体で取り組む、優先的な人権活動となります。

……言うは易しですが、南北アメリカ、東と西のヨーロッパ、アフリカ、中東、東アジア、東南アジア、オセアニア……地球上のありとあらゆるところに支部があるので、一筋縄では決まりません。
いくら「あらゆる人権が重要なんだ!」と言っても、地域によって関心の温度差はあります。

今回のダブリン会議でも、白熱した議論がありました。
そうやって決められた新たなキャンペーンは、2016年からスタートする予定です♪



◇ ベルファストにも足をのばした


そんな2日間の缶詰会議が終了し、せっかくダブリンに来たのだから……と少し観光に出てみました。

ダブリン国民投票で同性婚賛成を呼びかけるポスター


アイルランドでは同性婚を認める憲法改正の是非を問う国民投票を22日に控え、ダブリン市内のあらゆる場所に、Vote YES!(賛成票を!)と Vote NO!(反対票を!)のポスターが。

★果たしてその結果は……こちらをご覧ください♪


そして、思い切って長距離バスで2時間半、北アイルランドのベルファストへ。

ベルファスト_プロテスタントとカソリックの居住区を分断する「壁」


カトリック系住民とプロテスタント系住民の居住区を分断しているピースライン(壁)、
居住区ごとにある、殺された住民の名を刻んだ碑、
政治囚としての取り扱いを求めハンストし、獄中で死んだボビー・サンズの壁画……

北アイルランド紛争の原因と歴史は複雑すぎて、私には書けません。
それでも、ここしばらくは続いている平和への思いについて、街中の紛争の爪痕を案内してくれたタクシーの運転手さんが噛みしめるように語ってくれました。

「みんな、暴力にはもううんざりなんだ」

ダブリンに帰るバスの中では、学生時代に聴いていた名曲『ベルファスト・チャイルド』(byシンプル・マインズ)が頭の中にまわっていました。


わずか6時間のベルファスト訪問。
それでも、記憶に残る大切な時間となりました。


‐‐‐


★ちなみに……
”アムネスティが世界各国で取り組んでいる人権問題には、どんなものがあるの?”
”各国の支部はどんな活動をしているの?”と気になった方、次のページをのぞいてみてください♪★

アムネスティ日本支部のサイトより。
世界各国の人権状況についてアムネスティがまとめた年次報告書、関連ニュース・アクションの情報が載っています♪

ロンドンにあるアムネスティ本部のサイトより。
年次報告書、関連ニュース・アクションとともに、各国支部の情報(ホームページのリンクなど)が載っています♪





★★★シリア難民を支援する「#OpenToSyria」キャンペーン!★★★

アムネスティは、世界中でシリア難民の受け入れが進むよう、
国際的なキャンペーンを行っています。

世界での受け入れ状況を調査し、各国政府に働きかけるだ けでなく、
一般社会にも広くこの問題を伝えるため、
イベントの開催や、誰でも気軽に参加できるフォトアクションなどを行っています。

 フォトアクションに参加しよう!
「#OpenToSyria」キャンペーンでは、写真で気持ちを伝えていきます。
 苦しんでいるシリア難民の人たちに、応援の想いを込めて写真を撮って送って下さい!

 世界中の人が参加中♪→ http://opentosyria.tumblr.com/


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